婚活アプリに潜んでいた大手銀行員の男が、
出会った女性の飲み物に睡眠薬を混ぜて意識朦朧とさせ、
部屋に連れ込んでレイプしたとして逮捕されたそうだ。
今年二月に医者と研修医の男2人が、処方箋がなければ
手に入らない睡眠薬を使って、飲み会に誘った知人女性を
レイプした事件も震撼したけれど、
睡眠薬はじめ「レイプ・ドラッグ」を使うという手口は、
なにも薬物に近い「特殊な人々」だけの事件ではないらしい。
ある女性は、会社の男性上司や同僚らとの飲み会に出向いた
ところ、1軒目で意識を失い、気が付くとラブホテルで全裸に
されており、2人の上司に弄ばれていたという。
警察に被害届を出し、当初、この上司2人は犯罪行為を認めて
女性に謝罪していた。
しかし、会社側が用意した弁護士がつくと一転、
女性が事件直後に血液検査を行っていなかったことを逆手に取り、
「女性のほうが誘った」「性的倒錯者」
などとセカンドレイプの創作話を提出。
また、会社からは、社員全員に「女性は仕事にもだらしない人間」
といった意見書を書かせて裁判所に提出したという。
まったくおぞましい話だ。
女性は4年後、民事裁判の結果、勝利したが、現実には深刻な
PTSDに苦しみ、仕事も辞めなければならなくなった。
意識がなかったこと、血液検査の結果がないことに高を括り、
徹底的に被害女性を貶め、人生を潰してやればいいという人間は
許せない。
裁判に訴え出た時点で、その女性は奇異の目で見られたり、
あれこれ憶測されたり、社会的に相当な負を背負うことになる。
それを利用して行われるのがセカンドレイプだ。
世の中のレイプ裁判、真っ当な判決が下されてほしい。